2016年7月12日火曜日

JJUGナイトセミナー(2016.7.11)~Java API訴訟問題を考える~ に行ってきた



2016/7/11@日本マイクロソフト本社

19:00-19:30「Oracleが訴えるまでの経緯について~SunとOSSとIBMとAndroid~」
鈴木雄介(JJUG会長)

■Javaのエコシステム
→2011年から個人で仕様策定に参画できるようになった。
→独自機能によってロックインしていた。(Weblogic独自機能など)
ベンダーのためのエコシステム
SUNは認定することで利益を得ていた。
各社は独自実装を販売して利益を得ていた。
どんどん肥大化していった。

■OSSのエコシステム
Apache Software Foundation
オープンソースを支援する任意団体
2002、2004年OSS(Struts等)を受け入れることでとても盛り上がった。
→IBM(WebSphere)がとても貢献していた。
→OSSビジネスの成功
→Linuxの成功体験がベース
→Eclipseは2001.11にOSS化
2004年TomcatがRI(参照実装、検証)
2006年JBoss旋風
JavaEEではOSSをベースに盛り上がった。
→SEでもできないか?

■JavaとOSS
2005.5 Project Harmonyが提案
Eclipseみたいなものを目指していた。
2006.10 Apache Harmony誕生
2006.11 SunがJ2SEをOSS化
OpenJDK
2007年、公開書簡
Harmony「この利用制限を外せ」
Sun「嫌だ」
2007.8 SunがTCKを公開
Sun⇔それ以外

■AndroidとJava
2005年ごろ GoogleのAndroid戦略
オープンソースによる共有資産
2007年以降、Android普及へ
→無料で手を入れられるOS
→もうSunにライセンス料払わなくていい

■その後
SunのOSS戦略は成功せず
2016年、AndroidがOpenJDK

■まとめ
IBMはOSS戦略成功、Sunは失敗した。
IBMすごい。したたか❔

19:30-20:10「Oracle vs Google訴訟の全貌と概要 ~APIは著作権で保護されるべきか~」
栗原潔(弁理士)

http://www.slideshare.net/KiyoshiKurihara/oracle-vs-google-63898283

■日本と米国の違い
日本→条文に書いてあるかどうかを重視
米国→裁判結果を重視(市場への貢献しているかどうか、という考え。フェアユース)
やってみないと分からないのが米国。
→裁判するお金ないと不利になる。1億円くらい必要。